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ジェームズ・C・コリンズ『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』(日経BP社、2001年)
この本の原題は Good to Greatです。副題「飛躍の法則」はこれに由来しているだと思います。
この本を読めば、どうすれば「偉大な会社」になれるかがわかります。この本では、greatを「偉大な」 と訳していますが、内容的には「凄い」というニュアンスです。是非、我が社を自慢できるような凄い 会社にしたいと思っている社長及びその後継者(社長候補)はお読み下さい。また、そもそも会社と いうのは何のためにあるのだろうと悩んでいる方にも一読をお奨めします。
この本によれば、凄い会社になるためには、最初に人を取捨選択することが大切で、目標を選ぶの はその後で良いそうです。
このアドバイスは深遠です。社長の皆様には、日頃から社員の質に頭をいためている方が多いので はないでしょうか。まず、会社にとって不適切な人材はバスから降ろすべきなのです。良い人材さえ 揃えば、会社は自然と良くなります。言われてみれば、当たり前でそのとおりだと思います。しか し、当たり前のことを当たり前にできないのが現実であり、普通の会社でしょう。当たり前のことを当 たり前にやるのが良い会社であり、当たり前のことを徹底的にやるのが「凄い会社」だと思います。
このやり方は劇薬です。日本でも、野村證券の社員は金太郎飴のようで皆同じようなことやると揶 揄されていました。しかし、野村證券の力が凄かったのは事実です。問題はどのようなその凄さが 良いか悪いのかということです。つまり、大切なのはどのような金太郎飴を作るかと決めることです。 それを行うのは、社長であり、経営理念なのです。そういった意味では、経営理念は人材の選択の 前に必要です。先ず経営理念が決めて、それに合う人材だけを選ぶことです。そうした人材だけの 会社だと本当に楽しいでしょうね。
なお、この本は、ベストセラー「ビジョナリーカンパニー」の続編という形となっていますが、内容的に は、逆に「ビジョナリーカンパニー」の前編です。
したがって、もし、「ビジョナリーカンパニー」を未だお読みでない方は、「ビジョナリーカンパニー2」か らお読みすることをお奨めします。

目次
第1章 時代を超えた成功の法則―良好は偉大の敵
第2章 野心は会社のために―第五水準のリーダーシップ
第3章 だれをバスに乗せるか―最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
第4章 最後にはかならず勝つ―厳しい現実を直視する
第5章 単純明快な戦略―針鼠の概念
第6章 人ではなく、システムを管理する―規律の文化
第7章 新技術にふりまわされない―促進剤としての技術
第8章 劇的な転換はゆっくり進む―弾み車と悪循環
第9章 ビジョナリー・カンパニーへの道


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